インプラントは痛い?治療の流れや痛み・費用・期間を解説

こんにちは。広島市安佐南区伴南の歯医者「こころ歯科クリニック」です。
インプラント治療を検討しているものの、「手術は痛いのだろうか」「治療後の痛みはいつまで続くのだろう」といった不安から、なかなか一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
外科手術と聞くと、どうしても痛みに対する恐怖心が先に立ってしまうかもしれません。
しかし、痛みが出るタイミングやその対処法を事前に知っておけば、心の準備ができ、安心して治療に臨むことができます。痛みを正しく理解することは、治療を成功させるための大切なステップです。
この記事では、インプラント治療で痛みが出る具体的なタイミングや、痛みを最小限に抑える麻酔の種類、ご自身でできる術後のケア方法について詳しく解説します。長期的なトラブルの原因と対処法もご紹介するので、痛みへの不安を解消したい方はぜひ参考にしてください。
インプラント治療で痛みが出るタイミング

インプラント治療の痛みは「手術中」「術後すぐ」「数日後」「長期経過後」と、段階によって性質が異なります。ここでは、それぞれの時期に痛みが生じる理由と特徴を紹介します。
手術中の痛み:麻酔下での感覚
インプラント手術中は、局所麻酔を使用するため多くの方が痛みをほとんど感じません。麻酔がしっかり効いていれば、歯茎を切開したり骨に穴を開ける工程でも痛みはなく、圧迫感や振動をわずかに感じる程度です。
ただし、麻酔が十分に効いていない場合や、持続時間が短い場合には痛みを感じることがあるため、手術前に担当医としっかり相談し、痛みがあればすぐに伝えることが重要です。
一般的に局所麻酔の効果は数時間持続するとされており、治療の規模や使用する薬剤によっても異なります。
麻酔が切れた直後〜翌日の痛み・腫れのピーク
インプラント治療後、麻酔が切れた直後から翌日にかけて痛みや腫れが最も強く感じられることが一般的です。痛みのピークは多くの場合、手術直後から翌日〜2日目にかけて感じられ、その後は徐々に和らぐのが一般的です。
痛みの程度は個人差がありますが、通常は市販の鎮痛薬や処方された痛み止めでコントロール可能です。腫れは手術後2〜3日目に最も強くなり、その後は徐々に改善し、1週間〜10日程度で落ち着くことが多いです。
痛みや腫れが1週間以上続く場合や、激しい痛み・発熱を伴う場合は感染などのリスクがあるため、早めに歯科医師へ相談しましょう。
術後数日〜1週間の痛みの変化
インプラント手術後の痛みは、通常1〜3日がピークとなり、その後徐々に和らいでいくのが一般的です。多くの場合、術後1週間ほどで痛みはほとんど感じなくなりますが、痛み止めの服用で十分にコントロールできる程度です。
もし1週間以上強い痛みや腫れが続く場合は、感染や他のトラブルが疑われるため、早めに歯科医師へ相談することが重要です。
適切なケアと経過観察が、痛みの軽減と早期回復につながります。
数年後や長期で痛みが出るケース
インプラント治療後、数年経過してから痛みが出る場合は、インプラント周囲炎や骨の吸収などが原因となることが多いです。特に、定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲の歯茎や骨に炎症が起こりやすくなります。
一般的に、3〜6か月ごとに定期検診を受け、レントゲンや口腔内検査で骨や歯ぐきの状態を確認することが、長期的なトラブル予防の基本とされています。
痛みを抑える麻酔はある?

インプラント治療では外科手術を伴うため、麻酔が欠かせません。ここでは、一般的に使われる麻酔の種類とその効果、不安を軽減する方法について解説します。
局所麻酔の種類と効果
インプラント手術では主に局所麻酔が用いられ、治療部位の感覚を一時的に遮断します。
麻酔薬の種類や量は患者さんの体質や治療内容により調整され、適切に行うことで多くの場合、痛みをほとんど感じずに手術を受けることが可能です。
静脈内鎮静法や全身麻酔の選択肢
強い不安がある場合や長時間の手術では、静脈内鎮静法や全身麻酔が選択されることもあります。これらは医師の判断のもと、患者さんの全身状態や希望を考慮して適用されます。
手術前の準備で不安や痛みを軽減する方法
手術前には医師やスタッフが丁寧に説明を行い、不安や緊張を和らげるサポートをします。疑問点は事前に相談し、リラックスした状態で手術に臨むことが痛みの軽減にもつながります。
術後のケアと痛み管理

インプラント手術後の痛みや腫れを和らげるには、術後のセルフケアが欠かせません。ここでは、鎮痛薬の使用法や食生活の工夫、冷却方法など具体的な対策を紹介します。
鎮痛薬・痛み止めの使い方
インプラント手術後の痛みには、医師が処方する鎮痛薬や市販の痛み止めを正しく使用することが重要です。一般的に、手術当日から翌日までは定期的に鎮痛薬を服用し、痛みが落ち着いてきたら徐々に服用間隔を空けていきます。
市販薬を使う場合は、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどが推奨されますが、用法・用量を守り、1日の最大服用回数や量を超えないよう注意しましょう。
痛みが長引いたり、薬が効かない場合は自己判断せず、必ず歯科医師に相談してください。
腫れ・出血・食事など日常生活の注意点
術後は腫れや出血が起こることがありますが、強くうがいをせず、刺激の少ない食事を心がけてください。熱い飲食物や硬い食べ物は避け、安静に過ごすことが回復を助けます。
冷却・休息・通院後の処置
インプラント手術後は、痛みや腫れを抑えるために患部を冷やすことが有効です。氷嚢や保冷剤をタオルで包み、1回15分程度、1時間ごとに冷却するのが目安です。
また、手術当日は安静にし、激しい運動や入浴、飲酒は控えましょう。
処方された鎮痛薬は指示通りに服用し、痛みが強い場合や出血が止まらない場合は、早めに歯科医院へ連絡することが重要です。
通院時の痛みや違和感の対処法
インプラント治療後の通院時に痛みや違和感を感じた場合は、無理に我慢せず医師に具体的な症状を伝えることが大切です。
通常、術後1週間程度で強い痛みは和らぎますが、2週間以上続く場合や腫れ・出血が増す場合は感染や合併症の可能性があるため、早めの受診が必要です。
痛みが軽度であれば、医師の指示に従い市販の鎮痛剤を使用し、患部を冷やすことで症状が和らぐこともありますが、自己判断で薬を増やすのは避けましょう。
長期的な痛み・トラブルの原因と対処法

手術直後の痛みは一時的ですが、数年後に痛みが再発するケースもあります。ここでは、インプラント治療後に起こり得る長期的なトラブルと、その予防・対処法を解説します。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる状態で、歯磨き不足や定期的なメンテナンス不足が原因となることがあります。
早期発見と適切なクリーニング、歯科医院での治療が重要です。
噛み合わせの問題やアバットメントのネジの緩み
噛み合わせが合わない場合や、アバットメントのネジが緩んでいる場合には、違和感や痛みが生じることがあります。歯科医院での調整やネジの締め直しが必要となる場合があります。
隣接歯や骨との関係で起こる痛み
インプラント治療後に隣接歯や骨との関係で痛みが生じる場合、インプラント体が隣の歯根や神経に近接しすぎていることが原因となることがあります。
特に、インプラントと隣接する歯の距離や骨の厚みを一定水準確保することが推奨されていますが、これが守られていないと圧迫や炎症が起こりやすくなります。
痛みや違和感が続く場合は、早めにレントゲンやCTで位置関係を確認し、必要に応じて調整や再治療を行うことが重要です。
痛みが長引く・強い場合に医師に相談すべきサイン
インプラント治療後、痛みが1週間以上続く場合や、激しい痛み・腫れ・出血が治まらない場合は、通常の経過と異なる可能性があるため早めに医師へ相談しましょう。
特に、痛み止めを飲んでも効果がない、噛むと強い痛みがある、膿や発熱を伴う場合は感染や神経障害など重篤なトラブルのサインです。
自己判断で放置せず、経過観察の目安として「術後1週間以上の強い痛み」は受診の基準と覚えておくと安心です。
まとめ

インプラント治療において「痛い」と感じるタイミングは、主に手術時や術後に集中することが多いです。
しかし、手術中は麻酔がしっかりと施されるため、強い痛みを感じるケースは少ないとされています。術後には腫れや違和感、軽い痛みが生じることもありますが、適切なケアや痛み止めの服用で多くの場合は緩和されます。
また、長期的な痛みやトラブルが現れる場合には、インプラント周囲炎などのリスクも考えられるため、定期的なメンテナンスと歯科医師への相談が大切です。
インプラント治療は個人差が大きいため、不安な点があれば事前にしっかりと説明を受け、納得した上で治療を進めることが安心につながります。
インプラント治療を検討されている方は、広島市安佐南区伴南の歯医者「こころ歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様に分かりやすい丁寧な治療を意識して診療にあたっています。虫歯・歯周病治療をはじめ、小児歯科、入れ歯・インプラント治療、矯正治療、審美治療・ホワイトニングなど、幅広く診療しております。